おばさんの自慢攻撃、今の所打つ手なし③【独白】
その③
コールセンター勤務、自動車保険部門のおばさんC子さん、年齢40歳の場合。
C子さんはつり上がった眉毛が特徴的、ぱっと見怖いが目鼻立ちが整っていて、キレイな顔をしている。
そして、話してみると気さくで優しく、見た目とのギャップに驚く。
ちなみに、私の部署は生保の資格を取る事が新しく義務づけられ、入ったばかりの私と、たまたま生保の資格を持っていなかったC子さんは、一緒に資格を取る事になった。
「生保の資格」といっても、一番基礎的なもので、勉強は簡単だった。
その為試験当日、試験会場に向かう電車の中でも、二人とも特に参考書は見ず、呑気におしゃべりに花を咲かせていた。
C子さんとその時の会話。
C子「うさばら氏さんは東京の子だっけ?じゃあ大学も就職先もずっと東京?」
うさばら氏「そんな感じですね~。C子さんは、どこ出身なんですか?」
C子さん「私は千葉出身で、大学は東京で、そんな大した所じゃないんだけど、
稼ぎのいい旦那と出会って結婚出来たからね~、良かったかなって感じ、キリッ。
私の年収が400弱ぐらいで、大体3倍は稼ぐからね、キリッ。」
うさばら氏「・・・・・・へぇぇ、すごいですね。」
C子さん「外資なんだけど、外資ってさ、実力社会で日系企業よりクビ切られやすいから、私も万が一の為に働いてるのよ。
本当は働かなくても余裕で暮らしていけるんだけどね、キリッ。
家は豊洲だからここまでちょっと遠いんだけどね。
横浜勤務の時は、旦那が新幹線使ってもいいって言ってくれて、楽だったのに。」
うさばら氏「・・・・・・ほう、そうですか。」
C子さん「でもさ、子供が今3歳なんだけど、お稽古ごとでお金かかっちゃって大変なの。
幼児教育で1コマ5000円、うちは3コマ受けさせてるから、週15000円もかかるのよ、テヘペロ。
でも子供の為だもんね、しょうがない。」
うさばら氏「・・・・・・ふ~~~~ん。」
ここまで直接的な自慢をしてくる人、はじめてだったのでしばし呆然とする私。
やっぱりバブル世代の価値観は理解出来ないと、再認識させられる。
豊洲に住みたいと思った事ないし、あんな地盤の緩い所住めたもんじゃない。
年収1000万以上の外資系なんて、一番嫌煙してしまう、だってチャラそうだし、稼ぎがいいからって偉そうにしてきそうでヤダ。
でも、私、C子さんの感じの自慢は結構好き。
どこまでも本音で堂々としている感じ、むしろ清々しさを感じる。
「いきすぎている人」ってむしろ好感が持てるんだよな、不思議なんだけど。
これが、「直接的には言わないけれど、それとなく旦那が高収入である事を自慢してくる」とかだったら「イヤらしいおばさんだな」になるんだけど、ここまで開けっぴろげだと、「面白いおばさん」なんだよな。
旦那1200万+嫁400万=世帯収入1600万、ゴクリ・・・。
その日から私はC子さんの顔が富裕層の中国人に見える様になった。
めでたしめでたし。
めでうらやましい。
(^_^)/~