のりピーシンデレラ、その後【独白】
私が一番好きな童話はシンデレラ。
幼少期、ディズニーのシンデレラのビデオを何度観ただろうか。
薄汚れた召使いから、魔法使いの魔法で美しいプリンセスになる場面が、何度観てもアガるのだ。
私は当時から変身願望が強く、「今は冴えない根暗幼稚園児だけど、いつか変身して美しくなって、素敵な王子様が迎えに来てくれるかもしれない」と割と本気で思っていた。
まぁ、今の女性観には合わないから、自分に将来娘が出来たとして、積極的に見せたい作品ではないけれど・・・
ある日、そんな私を思って母親が、シンデレラのミュージカルに連れて行ってくれた。
電車を乗り継いで池袋駅で降りて、大きくて立派な劇場について、オシャレな人がいっぱいいて、ただただ圧倒されたのを覚えている。
そして、ミュージカルが始まると、私は一瞬にして、目を奪われた。
「世の中に、こんな美しいお姫様がいるなんて!!!!」
そのシンデレラ役をしていたのがそう、酒井法子、通称のりピー。
私は思った、「私も、今は冴えない根暗幼稚園児だけど、いつかあのシンデレラの様なプリンセスになりたい!!!!」と。
終演後、私がどうしてもとごねるので、母はおみやげコーナーで売っていたガラスの靴の置物を、私にしぶしぶ買ってくれた。
私はそのガラスの靴の置物を本当に大事にした。
美しい曲線を指でなぞったり、光の反射を眺めたり、子供が出来る最大限の丁重さで扱った。
いつか、あのシンデレラの様になれる日を夢見て。
あれから14年後、まさかのりピーシンデレラがあんな事になるなんて。。。
人生って分からない。
童話のシンデレラも今頃幸せにやってるかどうか怪しい。
(^_^)/~