おばさんの自慢攻撃、今の所打つ手なし①【独白】
社会に出てしばらく経つが、
「おばさんからのさりげなくも強烈な自慢攻撃」に何度もさらされてきた。
若手社員は、健康ぐらいしか取り柄がなく、防御力が低い為、すぐ標的になるのだ。
特に腹が立つ訳ではないんだけど、だって色々話された所で1ミクロンも羨ましくないし。
一口に女性といっても、世代間で大分価値観違うし、その前に個体差があるから、あなたの「幸せ」が私にとっても「幸せ」な訳ではないし。
でも、その会話の不毛さにグッタリくるから、やっぱり出来る事ならやめて欲しい。
その①
証券会社勤務、営業事務のおばさんA子さん、推定年齢38歳の場合。
A子さんは派手な美人系ではないが、朝ドラのわき役に出てきそうな素朴でかわいらしい感じで、若い頃結構モテていたと思われる。
ちなみに、私が勤めていた証券会社は、完全なる男性社会で、女性は数えるぐらいしかいなかった。
そして、数えるぐらいしかいない女性も、ほぼおばさん、何故かほぼ未婚。
少しでも若くてキレイな女性社員が入ってくると、目をキラキラさせて悪口を言う、日本の典型的な古き悪しきお局さんの巣窟だった。
そんな中で、結婚していて、他のお局さんに比べれば多少若いA子さんはそれだけで、この狭い狭ーい会社村の中で勝ち組なのだ。
そんなA子さんとある日の会話。
うさばら氏「今度売る外貨建て社債の銀行、あの海外の銀行です、今までうちで扱った事ないですよね!」
A子「そうだね、ないかもね。海外の銀行といえば、
私がイギリスに暮らしてた時にねー・・・」
うさばら氏「・・・・・・へ~~あ~~、イギリスに住んでた事あるんですね~~」
A子「ん~ま~一応ね、テヘッ。
といっても旦那の転勤について行っただけなんだけどね、テヘヘ。」
うさばら氏「・・・・・・あ~~そうなんですね~~旦那さんすごいですね~~」
A子「いやすごいって程でもないんだけどね、テヘペロ。
英語を使う仕事をしている訳じゃなくて、ただのエンジニアだし、
何かあっちのプロジェクトに参加してくれって招集かかっちゃったみたいで、イヒヒ。」
うさばら氏「・・・・・・ふ~~~~ん。」
そう、A子さん最大の自慢は、旦那が大手電機メーカーの技術職である事。
その為、A子さんはそこはかとなく、「旦那の稼ぎで十分暮らせるけど、景気も悪いし一応リスク回避の為に自分も働いている」感を出す。
それを、普段から他のお局さん達は十二分に感じ取っているけれど、A子さんをディスると、どっからどう見てもあからさまに嫉妬なので、敢えてディスらず。
だが、今回の自慢攻撃はあからさますぎる、、、
「他のお局さん聞いてないかな・・・
聞いてたらバチバチになって恐ろしい事が起こりそうだから一刻も早くこの場を離れたい。」
臆病者には心臓に悪かった。
女の小さなプライドの戦いとか、見栄の張り合いとか、そういうの本当に怖い。
その日から私は、A子さんの顔が鬼に見える様になった。
めでたしめでたし。
めでたし?
(^_^)/~